スタッフメッセージ

保善高等学校 強化クラブ委員会より

すでに、情報が届いていると思いますが、ついにインターハイも中止となりました。まこれによって、新三年生の中には、何もしないまま全ての大会が終わり引退となるクラブがあると思います。冬季がメインのクラブであっても今後の大会がどういう形で開催されるのかはまったく分からない状況です。現在、新型コロナウイルス感染拡大、非常事態宣言で今後の価値観が変化するのではないかと多くのメディアで言われています。

それは、他の多くの国々の非常事態宣言は、個人の行動を国が厳密に制限するもので、ある意味戒厳令的な様相も感じられます。

私の家族は、中国やフランスやドイツ・南アなどで兄弟、従姉妹、姪っ子が暮らしております。そこでは、夜間外出禁止令や戒厳令に近い国が強制力を発した外出禁止令となっていて、軍隊(戦車を伴う)が道路を封鎖し、一切の外出は出来ません。その規則を破れば、刑罰を受けたり、罰金を取られたりとかなり厳しい状況となっております。

一方、日本においては、大戦に走らせた苦い経験から、シビリアンコントロール(国民の意志)を重んじ、憲法的に外出自粛となっています。つまり個人の意識を重んじ、感染の拡大を収束させる役割を持たされています。これらを実践するには、高い公徳心や規範性が無ければ実現できないと思います。個人が、世の中の為に何ができるか?何をしなければならないか?このように個人の判断での行動が世の中を変えて行く、そのよう実践が日本中で試されているのかもしれません。

本校の部活動にも、是非そのような気概を発揮して欲しいと願っています。

このような状況の中、強化クラブの生徒達がこの状況の中で学校や地域社会にどんな貢献ができるのかを考えていただきたいと思います。

現在は、集まって行動を整えることはできません。生徒達が個々の意識の中でアプローチを積極的に行ってください。

保善高等学校 強化クラブ委員長
バスケットボール顧問 森茂 達雄